開発ストーリー『空間ソムリエ』

幼い頃の遊び場は、大人になっても遊べる空間。 いつでも人生と並行する「空間ソムリエ」

「よし、今年は展示会に出品しよう!」と始まったオリジナルブランド「空間ソムリエ」の開発プロジェクト。エクステリアのリフォーム事業への新規参入を決めたダイドーは、2019年、東京での展示会「リフォーム産業フェア」に出ることを目標に掲げました。 これまでのダイドーにはない開発過程で歩みを進めたのが「空間ソムリエ」プロジェクトの特徴です。さて、どのような開発ストーリーがあったのでしょうか。
山本 育平 空間ソムリエ開発プロジェクトメンバー。 テレワークによる運動不足解消のため、ロードバイクでのサイクリングを始める。石川沿いを走る長距離コースがお気に入り。風を切りながら、変わりゆく景色を眺め、ゴール地点のカフェでスイーツを罪悪感なく頬張ることが魅力だと語る。
畑 美穂 空間ソムリエ設計・営業担当。 一児の母。ハンバーグと桃が大好き。美味しいお店情報を聞くと行きたくなる。社内では「畑さんは美味しいお店を知っている」と食通の噂も。桃は好きすぎて毎年和歌山まで行って買っている。いつも行くお店にある「桃アイス」がこれまた大変美味しいとのこと。

ゼロから半年で完成へ!?ダイドー社員の様々な感性を結集させ、プロジェクトが走り出す

展示会までの猶予は半年。そんな中、ゼロから“ダイドーらしさ”を込めた商品を完成させるべく開発がスタートしました。 このプロジェクトで最も特徴的なのは、職種、年齢、性別、家族構成など状況が重複しないダイドーの社員総勢10名でチームを作ったということ。 今まで当社では設計メンバーが主体となって商品の企画をしていました。すぐ形にしやすい反面、設計者の考えに偏りが生じるやり方でもあるため、市場ニーズとのギャップが起こる可能性を含んでいました。今回は、今まで設計に関わったことのない社員も含めチームが作られました。ゼロからの開発となれば半年という期間は短いので、「間に合わなかったらどうしよう〜」とハラハラしていたのは正直なところです(笑) でも同じ頃に、アシストスーツの「TASK」が展示会へ積極的に出始めたこともあって、こちらも勢いづいた気がします。(山本)
2019年3月、さっそくメンバーが一堂に会します。 例えば自動車の業界であれば時代の変化に合わせて自動運転装置が開発されるなど大きな変革が起こります。一方で、エクステリア業界はそのような大きな変化が起こりにくいフィールド。つまり、既に世の中へ出ているエクステリア商品と似たものを出すと、価格競争の道を辿らざるを得ません。 プロジェクトチームは、エクステリア業界のブルーオーシャンを探りました。

人が違えば感覚も違う。対峙するから気づいた認識の違い。

企画をするにあたって、市場調査のため実際のお宅を訪問。 庭で鯉が泳いでいるような伝統的な日本家屋や、二世帯住宅、レンガ造りの洋風感漂う住宅など、様々な家での暮らしを送る方々から、エクステリアに関する理想や現状抱えるお悩みを丁寧に聞き出してきました。 お話を伺う中でハッとさせられたのは、お家にも個性を出したいという方にとって、ハウスメーカーによる住宅が必ずしも良いわけではないということでした。ハウスメーカーによる住宅は造りに間違いがない一方で、デザインはある程度決められていることから、個性を出しにくいという面を持ち合わせています。いつの間にか自分の中ではこれについて疑う余地がなかったことに気付かされました。(畑) メンバーが市場調査で持ち帰った意見をもとに、いよいよ企画段階へ。ここからは外部講師も招いて、ワークショップによるアイディア会議を行います。 多種多様の立ち位置を持つメンバーは、それぞれが感じる「理想のエクステリア」について自由な発想で意見を投げ合いました。
アイディア出しの段階では、「○秒以内にこれについて意見を出しなさい」というお題が出てきて、頭が固すぎて全然出てこない!となりました。終わってみるとすごく楽しかったのですが、これまでの頭の使い方を変えていかなくてはならない時が一番大変だったかもしれませんね。(畑) 試作段階においても設計メンバーなら、電動ドリルを扱って難なく想像を形に起こしてしまいます。しかし、今回は職種も経験もバラバラのメンバーが集まっていることで、電動ドリルを触ったことがない人、組み立ての想像がつかない人、穴を開けるのに間違えたらどうしようと考える人、色々な人がいるのだとわかりました。 これは今も開発を進める中で大変役立っている経験です。一般のお客様の中にもきっと同じような思いを持たれる方がいらっしゃるはず。思考の幅が広がりました。(山本) 多種多様の人との接点は、製品開発のみならず、メンバー個人の成長にもつながっています。

住宅建材にもっと自由を。人生とともに歩むエクステリアが遂に完成。

さて、頭から湯気が出るほど苦戦したというアイディア会議を経て、遂に「空間ソムリエ」は『季節やライフスタイルの変化に合わせて空間を変化させ、いつまでも楽しめるエクステリア』というコンセプトが誕生しました。 その後、何度もプロトタイプの改良を重ねていきます。
空間を変化させながら、楽しめる場所にするため、パーツにも様々な工夫がされています。 例えば、メインの骨組みとなる梁・柱。入り組んだ溝がある形状にしています。これにより、手軽にパーツを付け替えられるようになっています。 素材はダイドーが得意とするアルミ。軽く、サビにくいという特徴を持っています。 柱の表面は凹凸のあるデザイン。大阪駅内で見つけた材がとてもかっこいい!と感じた山本は、さっそくこれをヒントに数パターンの試作をしました。その中で、最も高級感があるデザインでありながら、汚れを目立ちにくくする機能性も持ち合わせた設計を採用。
床材のウッドデッキはリバーシブル仕様。このウッド素材は、木材を取り扱う工場で出てしまう廃材「木粉」を樹脂材で固めており、SDGsにも配慮されたものを採用しました。 本物の木くずなだけに、質感は限りなく木の雰囲気を出しています。 この「木樹脂材」は天然木に比べ、耐久性・耐候性が高く、腐食や害虫の心配がないことも嬉しいポイント。 また、ソゲやササクレも出来ない為、メンテナンスフリーで長期間ご使用頂けます。
エクステリアは、一度建てたら動かすことができません。完成当初は良いと思っていても、ライフステージが変わるにつれて使う機会が減り、経年劣化してしまう…そんなケースも多く見られます。 実際に「空間ソムリエ」を建てられたお客様は「親子が遊ぶ時期は限られているので、小さい頃の思い出をどのように作っていくかは大切。やがて子どもが成人した頃に『空間ソムリエ』をカスタマイズすることで、思い出の場所はそのままに、大人が使える空間としてお酒を酌み交わす日が来たら、とても嬉しいと思います。」とお話くださいました。 「空間ソムリエ」が目指すべきところはこれなのだと思います。(山本) 「空間ソムリエ」は、まさに暮らす人びとの人生とともに歩むエクステリア。現在はさらに活用方法の幅を広げられるようの幅を広げるべく、様々なパーツの開発も進めています。 持続可能性も高く、十人十色のオリジナリティを表現できる楽しさを、是非一度体験してみてはいかがでしょうか。

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