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    えみりぃ

    8歳、6歳、0歳を育児中の3児ママライター。
    大阪在住。整理収納アドバイザー1級。
    ママの視点から、暮らしのヒントになる
    整理収納術・空間活用術をお伝えします。


    2024/08/01


    【実証付き】お風呂のおもちゃのカビは重曹で取れる?かんたんな掃除方法と対策まで



    子どものお風呂のおもちゃ、すぐにカビてしまう!

    カビを取るには塩素系の漂白剤を使うしかない?

    子どもが口に入れることもあるから、安心できる方法が知りたい!


    子どもがお風呂で遊んでいるおもちゃにカビを発見して、愕然とした経験はありませんか?

    何も気にせず触って遊んだり口に入れようとする姿は、見ていてヒヤヒヤしますよね。

    きれいにしてあげたいけど、子どもが触れるものに化学薬品を使うのは気が引ける…

    そんなお悩みの方に今回は、お風呂のおもちゃについたカビを天然素材である「重曹」を使って取る方法を写真付きで解説します。

    また、重曹では取れなかった際の対処法や、カビの発生を抑える予防法もお伝えします。

    安心できる洗剤でおもちゃを洗い、カビ予防ができる安全なお風呂場で親も子どももバスタイムを楽しめるようになりますよ!

    「重曹」でもおもちゃのカビを落とせますので、ぜひ参考にしてください。


    なぜお風呂のおもちゃはカビが生えやすいの?

    お風呂場のおもちゃがカビやすい原因は「風呂場の環境」と「おもちゃの形状」にあります。

    そもそもお風呂場は湿度が高く、カビが繁殖するには絶好の場所。

    さらに子どものお風呂のおもちゃは形が複雑だったり、水が入りやすいフォルムをしているものが多くあります。

    おもちゃの一部に水分が残った状態が長時間続くことに よって、カビが発生してしまうのです。

    とくにゴム製のアヒルや、 中が空洞になっている水鉄砲などは、構造的にも水がたまりやすくカビが発生しやすいおもちゃです。

    多くのおもちゃを同じ場所に重ねて収納していると、風通しも悪いためさらにカビの温床に。

    さまざまな条件が重なることで、お風呂場に置いてあるおもちゃはカビの発生には絶好の環境となっているのです。

    お風呂のおもちゃは、収納にも気を付けましょう。



    お風呂のおもちゃに生えやすい【黒カビ】の正体

    浴室やシンク周りなど、水気や湿気の多い環境でよく発生する黒カビ。

    健康に悪影響を与えるため、できるだけ早く対処することが重要です。

    ここでは、黒カビの特徴や影響について解説します。

    黒カビの特徴


    黒カビは壁や天井、タイルの目地などに黒い斑点やシミのように現れます。

    湿気が多く、湿度が高い場所で急速に繁殖するカビです。

    浴室は温度と湿度が高く、換気も不十分であることが多いため、黒カビにとっては絶好の繁殖場所となります。

    さらに黒カビは、一度発生するとあっという間に広がる繁殖力の強さもあります。


    健康への影響


    黒カビはアレルギーを引き起こす性質があります。

    とくに呼吸器系に問題がある人や、アレルギー体質の人には影響が出やすいです。

    くしゃみ、咳、鼻水、目のかゆみなどの症状が挙げられます。

    長期間黒カビがいる環境にさらされると、喘息や他の呼吸器疾患を悪化させる可能性も。

    また、黒カビに触れると肌にかゆみや炎症を引き起こすこともあります。

    とくに子どもは 大人よりも影響を受けやすいので、気をつけましょう。



    その根強い繁殖力から、黒カビは洗浄力の強い化学物質でないと除去できないないと思われがちです。

    ただし今回は、体にやさしい素材の「重曹」でカビが落ちるか実験を行いました。


    重曹とは?環境にやさしい天然素材

    重曹はアルカリ性物質の 炭酸水素ナトリウムです。

    重曹は用途が幅広く、「食用」「清掃用」「医療用」など多岐に渡ります。

    清掃用重曹は、アルカリ性の特性を生かして汚れを浮かし、除去する効果があります。

    また研磨作用もあるので、こすり洗いをすれば、さらに磨かれて汚れをきれいに落とせますよ。

    天然素材なので環境に優しく口に入れても問題ないので、 子どものおもちゃを洗うときも安心して使うことができます。


    【写真付き】お風呂のおもちゃのカビを「重曹」でスッキリ除去する5ステップ

    実際に、我が家のカビのついたお風呂のおもちゃを重曹を使って掃除してみました。

    写真付きで手順をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

    洗う前の写真はこちらです。

    【BEFORE】

    【用意するもの】
    ====================
    ・重曹
    ・洗面器
    ・歯ブラシ
    ====================

    ステップ1:おもちゃに直接重曹をふりかける


    洗面器の中におもちゃをすべて入れて、上から重曹を直接まんべんなくふりかけます。

    ここでは、代わりに重曹水を用意してもつけ置きにしてもOKです。

    重曹水は、重曹小さじ1に対して水100mlの割合で必要分量を作ります。


    ステップ2:2時間放置する


    重曹をふりかけたら、そのまま2時間放置します。

    特に決まった放置時間はありませんが、 汚れが頑固な場合は長く置いた方が良いでしょう。


    ステップ3:歯ブラシでこすり洗いをする


    使い古した歯ブラシでおもちゃをこすり洗いします。

    ブラシに重曹をトントンとつけて、そのままゴシゴシ優しく磨いてください。

    すでに汚れが浮き上がっているので、簡単な力で落とせます。

    少し水を含ませてからこすってもOKです。


    ステップ4:しっかりと洗い流す


    汚れが落ちたら、ぬめりがなくなるまでしっかりと洗い流します。

    洗い流す際は、水よりもお湯がおすすめです。

    重曹は水よりもお湯に溶けやすい性質があり、汚れも一緒に洗い流してくれるためです。

    また、お湯には菌や微生物を洗い流す効果もあります。


    ステップ5:屋外で乾燥させる


    水切りカゴに入れてベランダなどで乾かします。

    水分が完全になくなるまで、しっかりと乾燥させてください。

    水鉄砲など中に水が入るようなおもちゃは、一度中を確認してくださいね。

    以上のプロセスで行った結果、おもちゃのカビがしっかりと取れました!

    【AFTER】

    【BEFORE】

    黒カビは根を張って広がっていくので、なかなか落とせないのが特徴です。

    しかし裏を返せば、根が深く入り込まないプラスチックの場合、カビは表面のみに付着します。

    お風呂のおもちゃはプラスチック製が多いため、たとえ黒カビでも重曹を使ってスルッと落とすことが可能です。

    反対に、ゴム製や布製のおもちゃは、性質上カビが根付きやすくなります。

    今回の実験でも、布製のおもちゃは画像のように重曹では落とすことができませんでした。



    重曹で落とせなかったカビは「塩素系漂白剤」がおすすめ

    重曹で落とせなかったおもちゃのカビは、より強力なカビ取り剤で試してみましょう。

    ゴム製や布製のおもちゃは、塩素系で根こそぎ取るのがおすすめです。

    化学薬品の使用に抵抗がある方もいらっしゃいますが、カビをそのまま放置している方が健康被害は大きいですよ!

    今回は自宅にあった「キッチンハイター」を10分つけ置きしました。

    【注意】
    ====================
    *塩素系漂白剤は重曹を含む酸素系と混ぜて使用できません。重曹をしっかりと落とし切ってから使用してください。
    *塩素系漂白剤は、色落ちする可能性があります。一度目立たない部分でテストしてから使用してください。
    ====================

    10分後、しっかりともみ洗いをしてよく流しました。

    その結果がコチラ!

    【AFTER】

    【BEFORE】

    ハイターをつけ置きした部分だけでなく、全体的にくすみがなくなり明るくなったように思います。

    気になっていた足元のカビもしっかりと落とせました。

    独特の臭いも気になりませんでしたよ。

    プラスチック製のおもちゃなら【重曹】で、ゴム製や布製のおもちゃなら【塩素系漂白剤】でカビが落ちる結果になりました!



    お風呂のおもちゃのカビを予防する方法5つ

    一度きれいに落とし切っても、同じ環境で保管していたら、カビはまた発生します。

    これ以上カビが発生しないように予防することが大切です。

    カビの発生を最小限に抑える方法を5つお伝えします。

    ====================
    ・通気性の良いネットやカゴに収納する
    ・しっかりと水を抜いてから片付ける
    ・片付ける前に熱めのお湯で洗い流す
    ・お風呂場以外で保管する

    ・定期的に断捨離する
    ====================

    それぞれ説明します。

    通気性の良いネットやカゴに収納する


    お風呂のおもちゃは直置きせず、壁にかけられる専用のネットや下から水が切れるカゴを用意しましょう。

    できるだけ設置面積をおさえて、風通しをよくしておく状態が大切です。

    子ども自身でも出し入れしやすい壁掛けタイプの収納がおすすめですよ。

    我が家では3COINS(300円ショップ)で購入した、お風呂のおもちゃ専用の収納ネットを使用しています。

    安くてデザインも可愛いのでおすすめですよ!



    しっかりと水を抜いてから片付ける


    お風呂で遊んだ後のおもちゃは、軽く振ったり絞ったりして、片付ける前に水気をしっかり切りましょう。

    とくに、水鉄砲やゴム製のアヒルのおもちゃなど、水がたまりやすい形状のものは要注意です。

    何度も押して中の水をしっかりと抜いてくださいね。

    子どもと一緒に片付けの習慣として取り入れるのもおすすめですよ。


    片付ける前に熱めのお湯で洗い流す


    遊び終わったおもちゃを収納する前に、40〜50度のお湯で軽く洗い流すことで、カビの予防になります。

    熱湯には殺菌効果があり、おもちゃについた雑菌やカビの胞子を洗い流すことができます

    ただし、子どもにとっては少々熱すぎる温度なので、大人が行いましょう。

    子どもと一緒に「おもちゃのシャワータイム」を取り入れてみてくださいね!



    お風呂場以外で保管する


    おもちゃの保管場所を、思い切って別の場所に変えるのも一つです。

    湿度の高い場所から離してしまえば、必然的にカビ予防につながります。

    脱衣所や洗面所など、お風呂場よりも通気性がよく乾燥した場所に収納スペースを設けるのがいいでしょう。

    お風呂に入る前に使いたいおもちゃを子どもに選んでもらい、それだけを持って入れば片付けも少なくて済みます。

    ただし、おもちゃを片付ける際は完全に乾かしてから収納しないと、カビの温床となるので気をつけてくださいね。


    定期的に断捨離する


    使用頻度もの低いものや、もう使うことのないおもちゃなどは、思い切って断捨離しましょう。

    子どもの好みもどんどん変化するため、不要なおもちゃをいつまでも放置しておくのはカビの原因になります。

    子ども自身に要らないおもちゃを選んでもらってもいいでしょう。

    大人も「おもちゃは消耗品」と割り切る気持ちを持っておきましょう。

    断捨離が不安であれば、ペットボトルなどの廃材をおもちゃにするのもおすすめです。

    アイディア豊富な子どもにとっては、廃材も十分楽しめるアイテムです。

    お風呂のおもちゃを定期的に断捨離し、捨てやすい廃材でバスタイムを楽しんでみてください。

    我が家もペットボトルや海苔の入った筒状のパックがおもちゃになっています。



    【まとめ】お風呂のおもちゃのカビは正しい収納で予防できる!

    お風呂場は黒カビにとって絶好の繁殖場所で、おもちゃもカビやすい環境にあります。

    カビの生えてしまったお風呂おもちゃでも、プラスチックタイプであれば環境にやさしい重曹で洗浄できます。

    ただし、布製やゴム製のおもちゃは重曹では落ちにくいので、塩素系漂白剤を使用しましょう。

    カビを予防する上で大切なことは、通気性の確保です。

    収納場所や収納方法を見直すだけでも、カビを予防できる可能性は大きく変わります。

    水切りできるカゴや壁掛けのメッシュ製のケースなど、家庭にあった方法を取り入れてみてください。

    カビの予防は、毎日の習慣が大切!子どもと一緒に片付けや予防を習慣化して、清潔で楽しいバスタイム楽しんでくださいね。