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2026/01/06
【製造業】工場での腰痛対策5選!必要性や効果を高めるポイントとは?
腰痛による従業員の休職が発生してしまった…
従業員の腰痛対策って何ができる?
なるべく即効性のある対策ってないかな?
製造業では中腰姿勢や重量物の運搬など、腰に負担のかかる作業が日常的に行われており、従業員の腰痛対策が求められています。
腰痛を放置すれば生産性の低下だけでなく、労災や従業員の離職といった深刻な問題にも発展しかねません。
本記事では、腰痛の原因になりやすい工場の作業の特徴や、現場ですぐに取り入れられる対策を5つ紹介します。
また、効果を高めるための実施ポイントもあわせて解説しているので、従業員の腰痛予防に向け、ぜひ参考にしてください。
工場で腰痛対策が求められる背景

工場における従業員の腰痛対策は、生産性の低下防止と労災リスクの抑制という2つの背景から重要視されています。
腰痛が原因で作業効率が落ちたり、休職者・離職者が増えたりすると、工場全体の生産体制に影響を及ぼします。
腰痛による生産性低下の防止
従業員の腰痛を放置すると生産性が低下し、工場全体のパフォーマンス維持が難しくなります。
昭和医科大学の研究によれば、腰痛による生産性損失は1,000人あたり年間約6,500万円にも上ると試算されています。
(参考:日本人労働者3人に1人が仕事に支障をきたす健康問題を抱えながら出勤|昭和医科大学)
さらに日本シグマックスの調査では、腰痛による「1日以上4日未満」の休暇取得が26.1%、「4日以上」の休暇取得が13.7%に上っています。
(参考:製造業における腰痛の実態を調査|日本シグマックス株式会社)
腰痛は放置すれば休職・離職による人員不足を招き、生産体制に深刻な打撃を与えるリスクにつながるでしょう。
このように腰痛は従業員個人の問題だけでなく、多くの工場で業務に影響していることが明らかになっています。
腰痛による生産性の低下を防ぐには、現場の作業環境や姿勢改善、補助具の導入といった具体的かつ継続的な対策が不可欠です。
労災の発生リスクの抑制
労働災害(労災)の発生リスクを抑制する観点でも、工場での腰痛対策は重要です。
厚生労働省によると、令和6年の製造業における負傷による労災は、年間1,090件発生しています。
そのうち腰痛が原因となった労災は854件と、約8割を占めています。
このデータは、腰痛対策を徹底すれば労災の大幅な削減につながる可能性を示唆しています。
腰痛による労災が発生すれば、現場の人員配置や生産スケジュールだけでなく、企業の信頼性にも大きな影響を及ぼすでしょう。
腰痛対策を適切に行い労災リスクを低減することで、従業員の健康と企業の生産性の維持にもつながります。
工場で腰痛の原因になりやすい3つの作業

工場では、腰痛の原因になりやすいさまざまな作業があります。
ここでは、主な要因となる3つの作業について解説します。
ーーーーー
・重量物の持ち上げ・運搬
・前かがみ・中腰など不自然な体勢での作業
・長時間の立ち仕事や反復作業による疲労
ーーーーー腰痛対策を実施するには、原因となる作業を把握しておく必要があります。
重量物の持ち上げ・運搬
重量物の持ち上げ・運搬作業は、工場における腰痛発症の主な要因です。
特に、膝を曲げずに腰だけで荷物を持ち上げると、背筋や椎間板に負荷がかかってしまいます。
このような作業を繰り返し行うことで、腰への負荷が蓄積し、慢性的な腰痛やぎっくり腰を引き起こすリスクが生じます。
その結果、作業効率の低下や従業員の健康状態の悪化につながる恐れがあるため、適切な対策が必要です。
前かがみ・中腰など不自然な体勢での作業
前かがみや中腰といった不自然な体勢は、腰への負担が大きく、腰痛を引き起こすリスクがあります。
これらの姿勢を長時間続けると、背中や腰の筋肉に疲労が蓄積し、慢性的な腰痛につながります。
特にひねりを伴う姿勢は椎間板に強い圧力がかかるため、ヘルニアなどの重度障害を引き起こすリスクに注意が必要です。
工場では作業効率を優先して無理な体勢を繰り返すことが多く、結果的に腰痛になって生産性が低下するリスクにつながります。
長時間の立ち仕事や反復作業による疲労
工場での長時間の立ち仕事や反復作業は、腰や足に継続的な負担をかけるため、腰痛を引き起こす原因となります。
同じ姿勢を続けることで筋肉が緊張し、血流が悪化して「こり」や「痛み」が生じやすくなるからです。
たとえば、体が傾いた状態で立ち続けると骨盤がゆがみ、姿勢の悪化によって腰痛が慢性化しやすくなります。
また、反復作業では特定の筋肉に負荷が集中し、局所的な疲労や炎症を引き起こすリスクもあります。
一時的には問題なくても、長期的に疲労が蓄積することで、腰痛につながってしまいます。
工場で取り組むべき腰痛対策5選

工場において、すぐにでも取り入れられる腰痛対策はいくつかあります。
ここでは、主な腰痛対策として、以下の5つを紹介します。
ーーーーー
・重量物の取り扱いルールを定める
・アシストスーツなどの腰痛対策グッズを導入する
・正しい姿勢で作業する
・適度な休憩・ストレッチを取り入れる
・作業環境を改善する
ーーーーー腰痛は早期対策をすることで、従業員の安全や生産性向上を図れます。
まずは自社ですぐに取り入れられる腰痛対策を行い、従業員の労働環境を改善してください。
重量物の取り扱いルールを定める
重量物の取り扱いルールを定めることで、腰痛の発症リスクを抑えられます。
厚生労働省の指針では、持ち上げる重量の目安を男性は体重の40%以下、女性は24%以下を推奨しています。
(参考:重量物取扱いなどによる腰痛を予防しましょう|厚生労働省)
重量が基準を超える場合は、複数人での作業や補助機器の活用が必要です。
また、重量物を小分けにしたり、そもそも人が持ち運ばなくて済む工程に見直したりといった作業設計の工夫も効果的です。
荷物に重量を明記して従業員が判断しやすい環境を整えることで、現場全体の安全意識の向上も期待できます。
アシストスーツなどの腰痛対策グッズを導入する
腰痛を予防・軽減する手段として、アシストスーツやサポーター類の活用が有効です。
対策グッズを導入すると、作業中の身体負担を軽減でき、労働環境の改善が可能です。
たとえば、アシストスーツは荷物の持ち上げや中腰作業時の腰への負担を軽減する効果があります。
また、腰痛サポーターや腰痛ベルトは腹圧を高めることで腰椎の安定性を保ち、作業中の動作をサポートします。
導入を検討する際は作業内容に合わせた製品を選ぶことで、従業員に受け入れられやすくなり、現場への定着率を高められるでしょう。
また、腰痛対策グッズは従業員の負担軽減だけでなく、高齢者や女性の作業支援にも貢献します。
なお、弊社では作業をサポートするアシストスーツを複数取り扱っております!
正しい姿勢で作業する
正しい姿勢で作業することは、腰への負担を軽減し、腰痛を予防するうえで重要です。
特に荷物を持ち上げる際は、膝をしっかり曲げて腰を落とし、背筋を伸ばした状態で体に近づけて持ち上げましょう。
足や膝の力を使って立ち上がることで、荷重を分散でき、腰だけに負担が集中するのを防げます。
また、作業中は背中を反らしすぎず、両足に均等に体重をかける姿勢を意識することがポイントです。
前かがみや猫背などの姿勢は腰への負担を大きくするため、定期的に姿勢をチェックする習慣を作りましょう。
正しい姿勢を意識するだけでも、腰痛リスクを大幅に軽減できます!
適度な休憩・ストレッチを取り入れる
作業の合間に休憩とストレッチを取り入れることで、腰への負担を軽減できます。
ストレッチは血流を促進し、筋肉の緊張がほぐせるため、腰痛対策として効果的です。
たとえば、腰を反らす・背中を丸める・太ももを伸ばすといった簡単な動きでも、十分な効果が期待できます!
ストレッチは道具を使わずに実施できるため、現場でも気軽に取り入れやすい特徴があります。
朝礼前や休憩後、作業の合間にストレッチを行うことで無理なく習慣化でき、長期的な腰痛対策にもつながります。
作業環境を改善する
腰痛対策には、作業環境そのものの見直しが不可欠です。
不自然な体勢や無理な動作が続けば、腰への負担が蓄積しやすくなるためです。
たとえば、作業台の高さ調整や作業動線を見直したりするだけでも、腰への負担は軽減されます。
フットレストや疲労軽減マットを設置することで、立ち仕事の腰や脚への負担も緩和できるでしょう。
また、腰痛の原因になる工程については、省力化や自動化の可能性も検討しましょう。
さらに、従業員に定期的なヒアリングを行うことで、実態に即した対策も行えます。
従業員の意見を取り入れると環境改善だけでなく、従業員と向き合っている姿勢を示せるため、定着率の改善にもつながります。
工場の腰痛対策の成果を高めるためのポイント

腰痛対策を実施する際は、以下の3つのポイントを押さえておくと成果を高められます。
ーーーーー
・腰痛の原因となる作業を洗い出す
・複数の対策を組み合わせる
・従業員の健康管理を同時に行う
ーーーーーポイントを押さえて対策の効果を高め、従業員の健康管理を行ってください。
腰痛の原因となる作業を洗い出す
腰痛対策の効果を高めるには、原因となる作業を特定することが重要です。
リスクのある作業姿勢や動作を可視化・数値化するには、リスクアセスメントの活用が効果的です。
たとえば、OWAS法を使えば、作業中の姿勢や負荷を4段階に分類し、改善が必要な作業を簡単に抽出できます。
また、REBA法では全身の姿勢や動作を細かく分析できるため、ひねりやねじりといった複雑な負担動作にも対応可能です。
従業員へのヒアリングを行えば、現場に即した課題や潜在的な不満にも気づけるため、改善策の効果を高められます。
複数の対策を組み合わせる
腰痛対策を効果的に行うには、1つの方法だけでなく、複数の対策を組み合わせることが重要です。
たとえば、正しい姿勢を習得したうえで腰痛対策グッズを併用すれば、身体への負担を大幅に軽減できます。
また、作業環境の見直しやストレッチの習慣化も取り入れることで、疲労の蓄積を防ぎやすくなるでしょう。
リスクの高い作業は評価ツールで見える化し、優先順位をつけて対策することで、効率的な改善が図れます。
従業員の健康管理を同時に行う
腰痛を防止するには、作業中の対策だけでなく日常的な健康管理も求められます。
特に従業員の運動習慣の定着や睡眠の質の向上は、筋肉の疲労回復や姿勢の維持に大きく影響します。
しかし、健康管理の重要性は従業員自身が正しく理解していなければ、効果を高められません。
講習会やイベント情報のシェア、定期的な健康管理のチェックなどを行い、生活習慣の改善を促す仕組みづくりを行いましょう。
日々の意識と行動が、効果的な腰痛対策につながります。
工場の腰痛対策を行い働きやすい職場を作ろう

工場における腰痛対策は、生産性の向上と労災防止の観点から重要視されています。
腰痛は重量物の持ち上げや長時間の立ち作業が主な原因とされており、放置すれば従業員の離職や業務効率の低下リスクが生じます。
腰痛対策としては、重量物の取り扱いルールの整備やアシストスーツの導入などが有効です。
さらに、リスクアセスメントで原因を可視化して改善を進めることが、本質的な対策につながります。
腰痛対策は従業員の安心と働きやすさを守る取り組みであり、結果的に企業の競争力強化にもつながります。
弊社では従業員の腰痛を抑制するアシストスーツを複数取り揃えているので、ぜひご活用ください!
