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えみりぃ
8歳、6歳、0歳を育児中の3児ママライター。
大阪在住。整理収納アドバイザー1級。
ママの視点から、暮らしのヒントになる
整理収納術・空間活用術をお伝えします。
2024/07/02
【実例あり】押し入れに布団を収納する方法とポイントを解説!効果的な除湿や防虫対策も
布団を押し入れに収納したいけど、そのまま入れていいのかな?
押し入れの布団収納をもっと楽にしたい!
季節の布団を長く収納しておきたいけど、カビやダニが気になる…
布団の収納って、意外にも重労働だし毎日となると結構面倒ですよね。
とくに子育て中ママは、毎日の忙しさに布団の管理まで気を配るのは大変です。
しかし、押し入れは100円ショップのグッズをうまく活用するだけで、布団が清潔に長持ちし、毎日の収納も楽になります。
今回は布団の基本的な収納方法や季節の布団の収納ポイント、100円ショップの便利なグッズの活用方法をお伝えします。
正しい布団の収納方法を知れば、除湿や防虫効果を上げて、子どものアレルギー対策にもなりますよ。
家事を楽にしながら家族の睡眠環境を守れるようになるので、ぜひ参考にしてください。
整理収納アドバイザー1級の我が家の実例も紹介します!
【基本】押入れの収納場所は頻度で変える
普段使いの布団とシーズンオフの布団を分けて収納することで、押し入れ収納はとても便利になります。
基本的には普段使いのものは手が届きやすい高さに、年に数回程度のものは奥や高い場所に置くのが良いでしょう。
上段や下段:普段使いの布団
毎日使う布団は、手の届きやすい場所に置きましょう。
押し入れの上段か下段が最適です。
上段の場合、背の低い方だと布団を高い位置まで持ち上げる必要があります。
下段の場合はかがんで収納する必要があるので、腰をいためやすい人は注意が必要です。
使う方の身長や使いやすさを考えて、出し入れしやすい方を選んでくださいね。
ほかにも、大人用は上段、子ども用は下段にわけて、子どもが自分で取り出せるように収納しても良いでしょう。
子どもの自立にもつながりますよ!
天袋:シーズンオフの布団
タオルケットや毛布などその季節にしか使わない布団は、 押し入れの一番上にある天袋に収納するのがおすすめです。
天袋は踏み台等を使うような高い場所にあるので、重たいものよりも軽い布団などを収納するのに適していいます。
布団用の収納ケースに入れて長期保管しておきましょう。
天袋はあまり開け閉めしない場所なので、除湿や防虫対策を忘れずに!
押し入れに布団を収納する際の4つのポイント
布団を押し入れに収納するときは、いくつか気をつけるべきポイントがあります。
====================
・通気性を確保する
・こまめに換気をする
・布団を重ねるのは2枚まで
・防虫対策をする
====================これらを行うことで布団が長持ちし、 いつでも気持ちよく使えるようになります。
通気性を確保する
布団を押し入れに収納するときは、空気がよく通るようにするのが大切です。
押し入れは閉ざされているため空気が循環しづらく、湿気や水分がこもりやすい空間です。
水分や湿気がたまると、カビやダニが発生する原因にもなります。
「すのこ」で布団の下に空気の通り道を作るのがおすすめです。
通気性を確保することで布団をにこもる湿気や水分を蒸発させて、清潔な状態を保ちましょう。
こまめに換気する
こまめに押し入れの扉を開けて、空気の入れ替えをしましょう。
可能なら一緒に天袋も開けてくださいね。
とくに湿気の多い梅雨の時期は、来客などなければ常に扉を半開きにしておいたり、サーキュレーターを使って風を送りましょう。
また晴れた日には、押し入れの中に日光を入れるのも効果的ですよ。
こまめに扉を開けて押し入れの空気を入れ替えることで、押し入れの中全体の通気性を良くし、カビやダニの発生を抑えます。
掃除のついでに扉を開ける習慣をつけておけば、忘れることもありませんよ!
布団を重ねるのは2枚まで
布団を押し入れに収納するとき、重ねるのは2枚までにとどめておきましょう。
布団を直接重ねると、空気の通りがさえぎられるため、重なり合う場所の湿気がたまりやすくなります。
また、 布団が痛む原因にもなります。
2枚以上収納したい場合は写真のようにラックなどでスペースを作ると良いでしょう。
(参考:Bell Maison)
ラックでスペースを増やすことで、収納自体もラクになりますよ!
防虫対策をする
押し入れの中に防虫剤を入れることで、 害虫対策ができます。
とくにダニはアレルギー発症の要因でもあるため、アレルギー体質の子どもがいる家庭は必須です。
押し入れの中の衣類や布団が虫に食われる心配もなくなりますよ。
防虫剤は市販の置き型タイプが一般的です。
より自然な方法で行いたい場合は、サシェ(香り袋)を押し入れに吊るすのもおすすめです。
衣類の害虫はラベンダーの香りが苦手です。
ラベンダーのポプリを詰め込んだサシェを押し入れに吊るしておくと、防虫・消臭・除湿効果も期待できますよ。
サシェは子どもと一緒に手作りしても楽しいですよ!
使わない布団を収納する前にやること3つ
夏用の敷パッドや冬用の羽毛布団など、その時期にしか使わない寝具をそのまま入れるのは絶対にNG!
押し入れに長期保管する前に、 以下のお手入れをすることが大切です。
====================
・ 天日干しをする
・ 掃除機でしっかりとゴミを取り除く
・ 丸洗いする
====================上記を行うだけで、 布団を清潔な状態で保管できます。
次に使う時も気持ちよく使えますよ!
天日干しをする
布団を収納する前に、天気の良い日にベランダで天日干しをしましょう。
太陽の光には殺菌効果があり、 日光に当てることで布団についた雑菌やカビやダニを退治します。
また、汗の匂いを消したり布団の湿気も飛ばしてくれるので、 ダニやカビの発生も防げます。
晴れた日の10時〜14時頃に、裏と表をそれぞれ1時間程度干すと良いでしょう。
日光があまり当たらないご家庭や雨の多い季節の場合は、布団を乾燥機の使用でもOKです。
掃除機でしっかりとゴミを取り除く
布団には目に見えない多くのゴミが付着しています。
====================
・繊維のくず
・ハウスダスト
・ゴミ
・ホコリ
・虫の死骸や糞
====================これらが布団に付いていると想像するだけでゾワゾワしますよね。
それらが残ったまま布団を長期保管しておくと、布団が痛むだけでなく、虫が沸いたり悪臭の原因になったりもします。
掃除機のアタッチメントにある布団掃除専用ヘッドを使用すれば、ほとんどのゴミが吸い取れます。
布団の表側と裏側を、縦と横の2方向にゆっくりかけてしっかりと取り除きましょう。
念入りに掃除機をかけるだけで上記の汚れも取れ、次回使用するまで清潔に保管できますよ。
丸洗いする
素材によっては丸洗いが可能な寝具があります。
布団に付着した汗や皮脂、アカなどは水溶性の汚れがほとんどなので、洗濯機での丸洗いがとても効果的です。
洗濯用表示を確認して、 丸洗いが可能なら長期保管する前に行いましょう。
自宅での洗濯機でも十分ですが、小さくて入らない場合はコインランドリーもおすすめです。
コインランドリーの洗濯機は業務用で強力なので、布団の汚れもしっかりと落とせます。
丸洗い後は、天日干しか洗濯機の乾燥機を利用して完全に乾かしましょう。
生乾きの状態で布団を収納するのは、湿気がこもりカビの温床になるので絶対にNG!
100円ショップでそろう押し入れ収納グッズ
押し入れの布団収納をもっと使いやすくするには、100円ショップでそろうグッズで十分です。
整理収納アドバイザーの観点から、おすすめの3点を紹介します。
すのこ
すのこは、布団収納の通気性を確保する湿気対策に必須のアイテムです。
すのこを敷くことで、布団と床の間に空気の通り道が作れます。
通気性が良くなると、湿気がたまりにくくなり、カビの発生を抑制する効果もあります。
すのこは正しい置き方があるので注意しましょう。
▼正しい置き方
▼間違った置き方
扉に対して垂直に置くと空気の流れをふさいでしまうので、必ず扉に対して並行に置いてくださいね。
すのこが平行に置けるか、事前にサイズもチェックしておいてくださいね!
布団収納ケース
(参考:howsie magazine)
シーズンオフの布団をしまう場合は、 まとめて収納できる布団収納ケースがおすすめです。
ファスナーなどでしっかりと閉じるケースの中で保管するので、虫が入ってきません。
不織布や麻などの素材が多く、除湿効果も期待できます。
ケースの一部が透明で中身が一目でわかるものだと、探す手間が省けるのでおすすめですよ。
押し入れの中も整理整頓されるので、見た目にもすっきりします。
我が家でも「敷きパッド」「毛布」などケースごとに分けて使ってますよ!
圧縮袋
(参考:暮らしニスタ)
布団を圧縮して収納できる圧縮袋は、かさばる布団を3分の1ほどの大きさできます。
押し入れのスペースを大幅に節約でき、省スペースで有効に使えるのが特徴です。
ただし、布団によっては圧縮袋の使用ができないものもあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、圧縮したまま長期保存すると、布団の弾力が失われることもあります。
掃除機を使用して圧縮するタイプが一般的です。
掃除機を用意したり、使用する前に中をきれいにしておく必要があったりと、収納ケースに比べると少し手間がかかるところがあります。
大家族や来客が多い場合などは、収納ケースよりも圧縮袋がおすすめですよ!
整理収納アドバイザー直伝!我が家の布団収納方法
我が家の場合、 和室は子どもが寝る部屋なので、押し入れには子どもの寝具を毎日収納しています。
上段には毎日使用する布団を、下段にはシーズンオフの布団を収納しています。
シーズンオフの寝具を下段に収納している理由は、少しの気温の変化で子どもが暑がったり寒がったりすることが多いためです。
季節外の布団も出し入れする頻度が高いため、 手の届きやすい場所に収納しています。
上段にも下段にもすのこを敷いて、その上に寝具や収納ケースを乗せています。
夏の時期だったので、掛け布団はタオルケットのみです。
下段の布団収納ケースは、毛布や敷布団カバーなど種類に分けて収納しています。
以前は圧縮袋を使っていたのですが、 せっかく圧縮してもまたすぐに袋から取り出すことが多かったため辞めました。
その代わり、布団収納ケースに変えると同時に布団の枚数も見直して断捨離を実行。
そのおかげで、そこまでスペースを占領することなく、スッキリとまとめられています。
子どもが「暑い!」「寒い!」と言った際や、カバーを汚してしまったときなどにもサッと必要な寝具を取り出せるようになりましたよ。
それぞれの家庭に合った収納方法を探してみてくださいね!
布団は3〜5年で買いかえよう
布団にも寿命があることをご存知ですか?
布団は毎日使う寝具なので、 劣化や汚れは避けられません。
長く使っていると布団がへたってきたり、清潔にしていてもダニやカビが発生しやすくなります。
快適な睡眠環境を保つためにも、定期的な買い替えが必要!
一般的には布団の寿命は【掛け布団が5年】【敷布団が3年】です。
これを目安に、ご自宅の布団の買い換える時期を考えてみてくださいね。
ただし、布団の寿命は毎日のお手入れ方法や使い方によっても大きく変わります。
掃除機で定期的にゴミを取ったり、週に1〜2回天日干しすることで布団は長持ちしますよ。
まだ使えそうな状態でも、布団には目に見えないゴミなどが長年にわたって蓄積されているもの。
アレルギーの原因や他の布団にも影響をあたえるので、3〜5年で買い換えるようにしましょう。
布団のタグに購入日を書いておくと、買い替え時がわかりやすくなりますよ!
まとめ
押し入れに布団を収納する際は、使う頻度で場所を変えましょう。
普段使いの布団は、上段や下段、シーズンオフの布団は天袋にしまうのがおすすめです。
収納前には、天日干しや掃除機がけ、可能な素材なら丸洗いをして、防虫対策も忘れずに行ってください。
それらを行うだけで、布団がうんと長持ちしますよ。
布団にも寿命があるため、約3〜5年買い換えることも忘れずに。
また、100円ショップの収グッズを使えば、押し入れの収納がもっと楽に整理整頓できます。
これらもぜひ参考に、押し入れの布団収納を見直してみてくださいね。