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  • 2024/07/26          

    配電工事向けアシストツールを開発

    アシストスーツメーカーの株式会社ダイドー(大阪府河内長野市、代表取締役社長:追田 尚幸)は、株式会社関電工(東京都港区、取締役社長:仲摩 俊男)とともに配電現場における、労働負荷軽減による作業環境改善を図るため、架空配電線作業に特化したアシストツールの開発を行い、この度、実際の作業現場へ配備いただきました。

    ■間接活線作業用「アシストツール」

    間接活線作業時にホットスティックの操作力を補助する「アシストツール」。

    作業に必要な時だけ使用ができるようにスティックを載せて重量バランスがとれる仕様に加え、作業位置に合わせ角度やスライドを 固定⇔解除 ができる機構で、肉体的負担が軽減され作業の安全性も、より向上します。

    また、ホットスティックを2本使用する場合や重い先端工具を使用する場合も作業をアシストし、労働負荷を軽減できます。

    無充電の線路などではY字型受け台をオプションの油圧工具用受け台と交換し、手で持って行う圧縮作業等への活用も可能です。

     

    <仕様情報>
    重量     :7.0k
    アシスト力  :5.4kgf~6.8kgf
    動力     :ガススプリング
    アームスライド:500mm~850mm
    アシスト角度 :40°~80°
    旋回範囲   :左右各45°(軸固定:各90°3方向)

     

    ■小型ロープ巻き取り機

    一般的な充電ドライバーを活用してバイパスケーブルや電線等の延線をアシストする「小型ロープ巻取機」。地上での作業はもちろん、柱上での巻取り作業も可能です。
    *小型ロープ巻取機の取扱いには巻上げ機の運転の業務に係る特別教育が必要です

     

    <仕様情報>
    重量    :5.4kg
    巻上力   :0.5kn(約50kg)
    動力    :充電ドライバー(汎用品)
    サイズ   :W190×D200×H220
    ロープ長  :50m
    ロープ耐荷重:330kg(径4mm)

     

    ■株式会社関電工様のコメント

     

    現状の配電線路においては、電柱ごとに異なる設備形態が存在し、省力化のためのロボット開発・導入には多くの課題が伴います。そのため、人力に依存する作業が依然として多く、作業員の高齢化や若い人材の確保といった問題が発生しています。これを解決するため、労働負荷の軽減や作業環境の改善に向けた新たな工具の導入が必要とされています。

    特に、高圧線が充電状態のまま行う間接活線工法において使用されるホットスティック(絶縁操作棒)の操作は、電柱上の限られたスペースで安全に作業を行うために重要です。そこで、コンパクトで特定の動力源を必要としない「TASKシリーズ」の機構を応用したツールの開発を進めています。

    同様の課題を抱える他の工事会社様にも、これらのツールを活用していただき、作業の効率化と安全性の向上に役立てていただければ幸いです。

     

    ■本件開発 参画企業

    (導入)
    株式会社関電工 社会インフラ統轄本部 技術企画部/架空配電部
    〒108-8533 東京都港区芝浦4-8-33

    (販売)
    株式会社ニシヤマ エネルギーシステム事業部 電力エネルギーグループ
    〒143-0016 東京都大田区大森北4-11-11

    (製造)
    株式会社ダイドー
    〒586-0037 大阪府河内長野市上原町250-2