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    えみりぃ

    8歳、6歳、0歳を育児中の3児ママライター。
    大阪在住。整理収納アドバイザー1級。
    ママの視点から、暮らしのヒントになる
    整理収納術・空間活用術をお伝えします。


    2023/01/10


    ひと工夫でいつでもスッキリ!キッチンの吊戸棚を上手に使うコツ


    キッチンの上部にある吊戸棚は、「使ってみたら奥の物が取り出しにくい」「手が届きにくいので物が出し入れしづらい」「何を入れたか忘れてしまったり、いざ使おうとすると出すのに手間がかかったりする」など、意外とうまく使いこなせないという声が多い場所です。

    キッチンの吊戸棚は、人が使いやすいといわれる高さ(目線から腰までの位置)より上にあるため、手を伸ばして物を探したり、取り出したりしなくてはなりません。これが使いにくさを感じる原因です。

    このように、一見使いにくいと思われる吊戸棚ですが「収納のコツ」を知れば、ムダなく便利に使いこなせるようになります。これまで活用できなかった吊戸棚を、今日からすぐに便利で使える収納場所に変えましょう。

    ■吊戸棚収納のコツとは?

    キッチンのシンクや調理台の真上にある吊戸棚を上手に活用するには、中に収納する物の種類を、上段と下段で分けることがおすすめです。

    手を伸ばすと物がさっと取れる下段には、乾物などの食品や、スポンジ・布巾などのストック品といった「よく使う物」を収納します。

    踏み台などがないと手が届かない上段には、重箱や寿司桶など「あまり使わない物」を収納しましょう。

    収納する物を、よく使う物・あまり使わない物(使用頻度)で分けるという考え方は、収納を考える際に欠かせない大事な視点です。

    ◆下段にはよく使う物を収納する

    吊戸棚のなかでも手が届く下段には、よく使う物を収納すると便利です。

    砂糖や塩などの調味料や乾物などの食品のストック類は、使いたいときにさっと取り出せると作業スピード(家事効率)が上がります。そのため、手の届く下段に収納しましょう。

    また、キッチンスポンジや食品用ラップなどのストック、お菓子作りに使う道具、来客用の食器など、毎日は使わないけれど、必要なときにすぐ取り出したい物の収納にもおすすめです。

    収納する際は、お茶の茶葉とカップのように、一緒に使う物をかごなどにまとめてセットしておくと、使いたいときにさっと取り出せます。

    さらに、食品など調理中に使う物は調理台側、スポンジなどのストックはシンク側など、使いたい場所の上に来るように収納すると、取り出しがさらにスムーズになり家事効率が上がるでしょう。

    ◆上段にはあまり使わない軽い物を収納する

    上段は、踏み台などがないと手が届かないため、年に数える程度しか使わない重箱や寿司桶、季節の物など、使用頻度が少ない物を収納するのがおすすめです。

    もし棚に入れる物がない場合は、そのまま空けておきましょう。スペースに余裕があると、物が増えたときに対応しやすくなります。無理に物を入れなくても構いません。

    また、上段は一番高い部分のため、軽い物に限定して収納します。頭上に置いてある物は、地震などで落下してケガの原因になる恐れがあります。鍋や缶詰など、重たい物は収納しないように注意しましょう。

    ■出し入れが楽になる「かご収納」がおすすめ

    吊戸棚の中に物をそのまま直置きすると、物が奥に入ったり、収納している物がバラバラになったりして、取り出しにくくなります。

    そうすると、手前の物は使うけれど、奥に入った物は使わずにそのままになってしまい、吊戸棚に何が入っているか忘れてしまうこともあるかもしれません。

    吊戸棚収納には、持ち手の付いた「かご」を利用すると、奥の物も取り出しやすくなります。物の用途によって整理整頓もできるため、吊戸棚の使い勝手がさらに良くなるでしょう。

    かごは、見たときにパッと中身が判断できるように、透明か半透明の物を選ぶのがおすすめです。

    白など中身が見えないかごを使う際は、収納している物を書いておく(ラベリングする)と、探し物の時間が省けます。ラベリングは、白いマスキングテープに黒字で書くと、見やすいうえに簡単です。

    ホームセンターや雑貨店では、吊戸棚用ストッカーなどの便利なかごが販売されているため、店頭で探してみましょう。かごを選ぶときは、しっかりした素材の物を選ぶようにしてください。安価な物だと、中身の重さで肝心の持ち手部分がたわむことがあります。そういったことを避けるためにも、頑丈なかごを選びましょう。

    ■吊戸棚下の活用でさらに使い勝手が良くなる!

    吊戸棚下は目線の高さになることが多いため、出し入れがしやすい収納スペースです。吊戸棚下に棚を付けたり、吊戸棚専用のかごをかけたりすると、デッドスペースになりがちな場所を活用できます。

    吊戸棚下に、調理中よく使う道具や調味料を収納すると、家事効率がぐんと上がり、時短にもつながるでしょう。

    ホームセンターや雑貨店には、吊戸棚下専用の棚やかごなどが販売されているため、ぜひチェックしてみてください。

    ■吊戸棚の活用で家事がスマートになるキッチンに

    キッチンはすっきり広く使いたいものです。吊戸棚を利用して、調理中に使う物を収納しておけば、調理スペースを十分活用できるようになります。

    特に、吊戸棚の下段までは手が届きやすいため、かごなどを使って収納を工夫すると、調理やあと片づけなどの家事効率が良くなり、スマートに家事をこなせるでしょう。

    ただし、吊戸棚は高さがある収納です。重い物の収納や、手を伸ばしても届かない場所へ無理に収納しようとすると、落下や転倒によるケガの危険性があるため注意してください。

    ■今のキッチンをよりスマートに!ダイドーのキッチン収納アイテム

    株式会社ダイドーでは、便利、安全、快適な収納空間を創り出す収納シリーズ「マジカル収納」をご提供しています。マジカル収納は、空いている空間が収納に変身する魔法のような収納アイテム。そのなかから、キッチンの環境をより快適にするための製品を2つご紹介します。

    「プルダウンシェルフ」は、吊戸棚下にセットできる収納式の2段仮置き棚です。プルダウンシェルフを付けることで、食材の入ったボウルやざるなどを仮置きでき、調理をスマートに行なえます。折りたたみができ、使いたいときだけ広げて空間をすっきり活用できるアイテムです。

    プルダウンシェルフは、間口の広さに合わせた3サイズ展開。既存のキッチンへの取り付けも可能で、お手入れ方法はさっと拭くだけと非常に簡単です。

    >>プルダウンシェルフの詳細はこちら

    「手が届かない」という声が多い吊戸棚ですが、昇降可能な棚であれば、出し入れがスムーズになり、よく使う物も入れておけます。

    「エレベスイング」は、バネの力を利用して目元まで降ろせる吊戸棚で、高齢者や背の低い方でも快適に操作できる「力が要らない収納」です。安全ガード付きで、高い所にある物を安全に取り出せます。

    >>エレベスイング(キッチン吊戸棚用)の詳細はこちら